アスリート

僕とハンドバイクの出会い

永野明
2017.07.20

僕とハンドバイクとの出会いは、「24時間テレビ愛は地球を救う」で見た映像が最初だった。

ハンドバイクで100キロの道のりを走った後、涙を流しながら喜びを表している選手の映像が流れ、それを僕は自宅で見ていた。

その当時、僕は障害者プロレスの選手であり、自転車で長距離を走るような競技をしたことがなかったので、その喜びと涙の意味がわからなかった。

そこで僕は一言「長距離走って泣くとかよく意味がわからん」と彼女(現在の妻)に話しかけた。「いつもそんなことを言わないのにおかしいよね」そう僕に言った。

僕はスポーツ観戦の時に基本的にヤジや選手を蔑むようなことは言わない。試合についてのヤジや試合についての不満を言ったって選手を応援することにはならないし、代わりのプレーもできるわけではない。基本ヤジを飛ばすのが嫌いだ。それを知っているうえでの彼女の一言。

なんだかカチンと来てしまい思わず、

「この人より長く走ったらいいっちゃろ?俺なら10日間毎日走って博多まで行くよ。すぐには出来んけど、今からトレーニングしたら2年後にはできるね!」

と啖呵を切ってしまった。これが僕とハンドバイクとの出会い。そこから東京―福岡1200kmのハンドバイクチャレンジにつながっていく。

ハンドバイクというのは、普通の自転車のペダルと同じく左右が互い違いになっている(位相差が180°)方式と、左右が同じ位置になっている(同位相)方式があり、同位相クランクがハンドルと一体となった構造が主流となっています。(Wikipedia参照)

言葉で詳細を説明するとわかりにくいかもしれませんが、みなさんが乗っている自転車のペダルの部分を手で漕いで進む「手こぎ自転車」がハンドバイクです。

正座のような形で乗ったり、仰向けで寝そべるように乗ったりと様々なタイプがあります。これは福祉用具(車両)というわけではなく、「手で漕ぐタイプの自転車」という認識を持っていただければと思います。

ハンドバイク競技は、2004年のアテネパラリンピックでは、男子の参考種目として競技が開催され、2008年の北京パラリンピックでは、男女の正式種目として競技が開催されていてタイムトライアル競技が盛んです。

パラリンピックでは、みなさんがよく知っている車いすマラソンのような陸上競技ではなく、自転車競技に分類されています。

この競技で日本人はまだパラリンピックに出場していません。次回2020年。東京パラリンピック出場すると日本人初の選手が出てきます。そのためにたくさんの選手が頑張っています。

僕も含めて応援してほしいですが、ハンドバイクだけではなく、自転車を楽しむ環境が整えられたらファンも増えると思いますし、日本ではハンドバイクが有名ではないため、あと3年でメジャーなスポーツになれるかが2020年以降の活動に影響すると思います。資金力や周りの応援者など、まだまだ必要なことはたくさんあります。

最後はなんだか真面目な文章になってしまいましたが、障害者スポーツ楽しんでもらえたらいいなと思っています。

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