スポーツ紹介

視覚情報ゼロのバトル。ゴールボールの面白さ。

「障害者スポーツの未来」取材班
2017.08.29

皆さんは、ゴールボールという競技を知っていますか。

2012年のロンドンパラリンピックで女子日本代表が金メダルを取り、世界の頂点に立った障害者スポーツ。先日まで、アジア王者になるための戦い、アジアパシフィック選手権がバンコクで繰り広げられ、女子は全勝優勝、男子は銅メダルという成績を残しました。

ゴールボールは、視覚を遮断した状態で(アイシェードと呼ばれる目隠しをして)行われるサッカーのPK合戦のようなスポーツ。攻撃側はボールをボウリングのように相手ゴールを目がけて転がし、守備側は寝転がるように体を投げ出しボールを止めます。ボールの中には鈴が入っており、その音でボールが通過する場所を推測、体全体でボールを止めます。3人対3人で行われます。

以前、ゴールボールを体験したときのアイシェード姿

ゴールボールを体験したときに感じたことは「目が見えない」という非日常が面白いということ。もちろん「見えない怖さ」はあるのですが、聴覚をはじめとして、神経を研ぎ澄ます体験はなかなかできることではありません。

ボールが転がってくるのを3人で待ち構える

鈴の音を頼りにしてボールの位置を探る、転がってきたボールを体全体で止める、見えない中で相手のゴールに向けてボールを転がす。

見えない世界のなかでのアクションのひとつひとつは、普段の生活では使っていないレベルの集中力と神経を使います。潜在的な能力が引き出されるような、俺ってここまでできるんだという発見があります。

また、ボールが右のほうから転がってきたと指示を出す、コート上の自分の位置を伝えるために床を叩くといった、見えない世界ならではのコミュニケーションの取り方は非常に勉強になります。

指示は端的に、相手に届くくらい大きな声で、しっかりと主張するといった要素は、自分自身の普段のコミュニケーションの癖を再認識させられます。相手に伝わったかなんて考えていなかったな…とか。

ゴールボールは目の不自由な方に向けられたスポーツ。パラリンピックを目指すような世界であれば、この動画のようなレベル感になりますが、視覚が遮断されても安全に楽しめる場所であれば、実は誰もが楽しめる競技なのではないかと思います。

同じように、目の不自由なひとが楽しむスポーツのブラインドサッカーが企業などの研修にも使われているように、コミュニケーションスキルを引き上げる、自分の振る舞いを俯瞰してみるといったことにも役立ちます。

昔の番組でいえば、東京フレンドパーク。今の番組でいえば、VS嵐。個人的には上の動画のように、テレビ番組で障害者スポーツを活かしたアトラクションをバラエティ番組のひとつのコーナーとして取り上げてみると、より多くのひとへの認知が広がるのではないかなと思います。

ぜひ、皆さんも、ゴールボール楽しんでみてください。試合を見るのもかなり面白いですよ!

このエントリーをはてなブックマークに追加